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6. 龍谷大学の誇れる史実-①②

① 大宮本館について

1879年(明治12年)2月に大教校本館(現大宮本館)と北黌(ほくこう)・南黌(なんこう)が完成します。同年5月に盛大な落慶法要が営まれ市民5万人が押し寄せたと記録にあります。
そのニュースは、当時の新聞にも掲載され、さらに多くの人々が押し寄せる事となります。(近代化のシンボルとして政府が東京に「
鹿鳴館」を作りますが、大宮本館完成より7年もあとのことです)
その後、京都・書林風月堂が本学に了解を求め『
都名所図会(みやこめいしょずえ)』や『洛中名勝方位図(らくちゅうめいしょうほういず)』などの観光名所としても取り上げられます。


② 明治天皇行幸について

西日本最大の擬洋風建築であり、当時の新聞などには、海内無比とうたわれ、さらに評判となって翌年の7月20日盛夏の午後1時50分に明治天皇ご夫妻を迎えることとなります

明治天皇ご夫妻は、当日京都御所の堺町御門(南門)を午後1時過ぎにご出発され、堺町通りを南下され、三条通りを西に進み、油小路通りをまっすぐ下がって、七条通りから猪熊門をくぐり、大宮本館に入っています。記録によれば、一行は、皇族方・公家衆・大臣・参議・侍従・女官達を引き連れて、警護には近衛騎兵一個中隊(約100名余)が就くという大行幸であった事が記録に残されています。(明如上人伝及び1939年発行の龍谷大学三百年史による)

当然に迎賓態勢も大変な状態となり、大学側はもとより本願寺門主ご一族も含めた総出の対応となりました。盛夏であった事から本館内には「玻璃(はり)の林の如く」と言われるように氷柱を林立させ、お供の方々を含め、総勢百数十名を超える方々にも「カステイラ・葡萄酒・麦酒・アイスクリン・りんごや果物 等々」が振る舞われたと記録に残っています。
ご夫妻は、よほどお気に召されたのか予定の時間を遥かに超え4時間の滞在となりました。
この迎賓態勢のもてなしを労われ、後日 皇后陛下(昭憲皇太后)から純金箔を撚って作られた金糸をふんだんに使用した「蜀江紋金襴(しょっこうもんきんらん)(蜀江錦)」三巻が下賜されます。
この蜀江紋金襴は、今も
大宮本館2階講堂の天井を飾っています。この錦は、1993年~1998年までの解体修復時に龍村美術織物が現物に添って、正確に復元しました。 W 0.7m×L 350mを作成(約245㎡)

このようなご縁からJR京都駅前に2011年に本学が取得した「
龍谷大学アバンティー響都ホール」に、(株)龍村美術織物からこの「蜀江紋」を大胆にかつ華やかにデザインされた緞帳の寄贈を受け、2013年5月14日にお披露目がなされました。

○ 蜀江紋とは、幾何学紋様の周囲に宝冠などの吉祥文をあしらった文様で中国三国(魏・呉・蜀)時代の「蜀」の国(現在の四川省)で織られたもので貴人だけが所有出来た高級織物です。金襴は、純金箔を糸と撚ってつくられたもので、殆ど褪色せず永くその輝きを留める最高級品である。
   
  本館講堂の天井を彩る復元された
「蜀江紋金襴」


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